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2016年12月25日日曜日

入院二日目 2011/09/03(土)・採尿と採血・インスリン初投与・大部屋と個室の選択

採尿と採血
病室の東隣のご老人の鼾騒音に夜中ずっと悩まされながら二日目の朝を迎えた。
五時前くらいから眠れないのでパソコンに向かっていたのだが、疲れて横になると、うとうとと少し眠れた。
同室のご老人に電気を消されるのも早かったが点けられるのも早く、六時前には点いていた。
暫くすると朝食前の採血が来たが、思ったより痛くなくて助かった。
昨晩痛かったのは看護師さんが下手なのではなくて何度も刺して血管が痛んでいたのかも知れない。
南隣は台風の中、家族や知り合いがやって来て賑やかにしていた。
聞くでもなく聞いていると話からするとどうも糖尿らしい。
退院を土曜に合わせるには金曜入院が良いのに気がついた。

7時になってからは小便をするときには必ず溲瓶に採って、蓄尿のために汚物の処理室に行った。
最初は部屋でやっていたが回りが気になるのでトイレで採ることにした。
汚物処理室は臭いがきつくて厭な場所である。
それでも、他人の蓄尿と比較して、自分の方が多いと「勝った」と思ってしまう自分が、馬鹿馬鹿しかったが愉快だった。
これを二日やることになっていた。
朝食前に朝の運動と思って館内を少し散策した。

朝食に行くと昨日食堂で久しぶりに会った教え子のT(女子)さんがいた。
外科の患者は入院が長く内科と違って動くことを求められるのか、仲間が集まっているようだった。
食後の採血は男の看護師だった。これで最後だとほっとしたが、後日、インスリン投与の結果を知るためにもう一度やると聞いて気が重くなった。

採血検査はひとまず終わったが、血糖値は指先に針を刺し血を出して計る測定が、食事前と寝る前の1日4回行われる。
これは採血よりは痛くないが、指先に電気が走る感覚である。
検温や血圧の測定に来てくれた女性の看護師に見覚えがあって、やはり以前勤務していたK高校で、自分が所属していた学年の生徒のSさんだった。
大人しい生徒であったことだけはよく覚えていて、授業中に当てても自信がないのか、なかなか答えられなかった生徒だった。
そんな彼女がちゃんと看護師として患者と接しているので安心した。
少し話をすると動揺しているのが分かった。それでも午後からロビーで気軽に話をした。

 インスリン投与
食後暫くして看護師がインスリン投与の説明に来た。
主治医のT先生からは数値で説明を受けていたが、グラフ化して他の平均的な患者と比べられて酷いのには改めてショックを受けた。
数値で分からなかったインスリンの分泌状況も説明によって分かった。
要するに自分は膵臓が弱ってインスリンの出が悪いのであって、インスリンが利かなくなっているわけではなかった。
インスリン投与で膵臓を休ませて回復させてやれば良いのである。*
昼食は少し遅れて行ったせいか、教え子Tさんはいなかった。
時間があるときにはパソコンで本を読んでいるのだが、午後からは少々読むのも退屈だった。
読んでいる本が面白くなかったせいもある。
台風状況をテレビで視たり、ロビーで外を眺めたりした。部屋は廊下側で外の景色が見えない。
窓側の方が良いと思ったが、配置を見ると廊下側の方が使いやすそうだった。
そのうち眠くなると横になって眠った。

夕方、夜勤の看護師が挨拶に来た。
何処かで見た顔と思ったがやはりSさんと同じK高校の教え子だった。
そのYさんにインスリンを夕食前に腹に打ってもらった。
インスリンを打つと10分以内に食事をとるように言われていたので、最初は気がせいた。
夕食にはTさんもいて自宅のある町(Tさんも私と同じ町に居住)とに避難勧告が出ていることを話題にした。
夕食後はよく眠れた。


*解説 検査資料では私のインスリンの抵抗性が低いが、分泌量が少ないことを示していた。ただ、一日の排泄の総量から、強化インスリン療法で改善されれば、退院後にインスリンを日常的に用いる必要がないと判断された。

大部屋と個室の選択
4人部屋はそこにいる人の音や夜は明かりなどが気に掛かるが、費用面で当然助かるので、私は大部屋を選んだ。
今回はたまたま東隣の高齢者が声も鼾も大騒音をまき散らかしていたが、単に運が悪かったのだと思う。
では高い金を払って一人部屋が良いかというと、私の場合はそうでもない。
金銭的には任意保険で生活習慣病の特約もつけていたので、後でペイできる筈であった。
それより入院して感じたのは、内科の個室は重病者が多くて、亡くなる場合が少なくない。
この入院中に何度も臨終の様子が伝わってきた。
それは家族が控えているロビーが騒々しいことや、ベッドが運ばれていたりするのに遭遇することもあった。
私は小さい頃から祖母に霊的な話をよく聞かされていたので、自分の専門が文化人類学で、研究対象でありながら「霊に関する」ことは苦手である。
妻は生きている人の方が怖いというが、私は物理的に対処できない霊的存在の方が正直怖いのである。
知っている人ならともかく、知らない人がそこで亡くなったと想像するだけでも気持ちよくない。
臆病な私には賑やかな大部屋の方が適している。
因みに個室に入っていた糖尿病患者は、事業経営者とこの病院の役員であった。
事業経営者は入院してまで部屋で仕事をしており、電話のやりとりなど個室が必要であった。

血糖値
朝食前:255 昼食前:448

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